初めてのヒョウモントカゲモドキ

なんで簡単なの?
ヒョウモントカゲモドキはヤモリの一種なので、他の爬虫類等と違い、昼間は暗いところで寝ており、夜間になると活動を開始します。
つまり、多くの爬虫類が紫外線を必要とするのに対して、本種は特に紫外線を気にする必要がないのです。また、多くのヤモリは尻尾に栄養分を貯蓄することで、餌にありつけない場合には、貯蓄した栄養分で過酷な環境を生き抜くことができるのです(実際にわが家では、約半年近くも餌なしで生き抜きました)。
これら、二つの点を見ただけでも、飼育が容易であるということが伺えることはお分かりいただけると思います。
さらに、本種は温度差・湿度差等にも強い抵抗力を持っているため、ある程度の温度・湿度管理は必要とはいえ、小動物や昆虫を飼育している場合と、同様の感覚で飼育が可能です。
また中型の爬虫類なので、大きくなっても頭胴長で20〜30cm程度であるため、大きな飼育ケージを必要としないといった利点もあります。
熱帯魚に例えるならば、グッピー程度の難易度と言えるでしょう。

でもただのトカゲでしょ?
いいえ、トカゲではありません。
先にも述べましたが、ヒョウモントカゲモドキはヤモリの一種です。
え〜ヤモリ?なんて言わないでください。
おそらく皆さんの想像するヤモリというと、壁をちょろちょろと這い回って、指はなんか膨らんでるし、目はぎらついてるし..なんて感じじゃないでしょうか?
ヒョウモントカゲモドキはヤモリの一種といっても、トカゲモドキというくらいですから、見た目はトカゲの方が近いです。
もちろん壁は上れませんし、指も膨らんでません。
でも、本種の一番ヤモリっぽくない点といえば、瞼をもっていることにつきるでしょう。
通常、ヤモリは活動が夜間を主としてきたためか、瞼をもっていません。このためあのような、ぎらついた目に見えるのですが、ヒョウモントカゲモドキは瞼をもっているために、瞬きなんかもします。これがまた、かわいいのなんの...おっと、暴走しそうになりましたね。
とにかく、ヒョウモントカゲモドキはトカゲではないです。どっちかっていうとヤモリなんです(なんか、余計イメージ悪くしているような...)
瞼をもったヤモリ-ヒョウモントカゲモドキ左の画像を見てもらえば分かるとおり、瞼がありますね。

表面のいぼいぼが...
はい、気持ち悪いっていうんでしょ。
ぶっちゃけ僕もはじめは、こんな気持ち悪いの触れるんかなと考えてました。
しかし、購入すると決めたら触れないではすみません。
そして、お店で勇気を出して触らせてもらうと...はっきりいって気持ちいいんです
なんというか、スウェードっていうかベルベットっていうかひんやりとしつつ、まったりでもちもちな感触は一度触ると病みつきです。もう、「2週間も続けたら彼女ができました」な気分です。
ということで、表面のいぼいぼは気持ち悪くないです。いやむしろ、あえて言おう!気持ちいいと。

噛んだりしない?
そりゃ、生き物ですから噛むときは噛むと思いますよ。
でも、今のところ僕は噛まれた経験はないですね(カメレオンには噛まれたことありますけど...)
ヒョウモントカゲモドキは、比較的おとなしく人にも懐きやすいといえます。
ハンドリング(手の上にのせる行為)を行うと、べた〜っとしてぬくぬくしていることが多いです。
ようは、他の生き物飼育と一緒で過度な接触はさけ、つかず離れずの愛情をもって接してあげれば、相手もそれに答えてくれるってもんです。
ハンドリング中のヒョウモントカゲモドキ 実に気持ち良さそうにしている、ハンドリング中のヒョウモントカゲモドキ。
さらにお腹をべったりとつけて、暖まっている光景も良く見られます。

値段は高くないの?
ぶっちゃけ、ぴんきりです。
なぜかというと、ヒョウモントカゲモドキには交配によって様々な模様を楽しむという飼育方法があるためです(クワガタで言えばパプキンブルーが高いって感覚)。
さて、値段ですが一番易いハイイエローというタイプであれば、セミアダルトで数千円〜10000円程度で購入可能です。高いものだとアルビノやハイポタンジェリンと呼ばれる模様は数万円にもなることがあります。
もっとも、この値段相場は通常のショップ等で購入する際の目安になりますので、全国にいるブリーダーの方達の個人売買等を有効に利用すれば、もっと安く入手可能です。
後、ベビーならばもっと安くなりますが、初めて購入する場合はあまり、お薦めできません。まずは丈夫なセミアダルトを購入することをお薦めします。

どこで買えるの?
最も安心して購入できるのは、爬虫類を専門に扱っているショップでしょう。
できれば、通いやすい場所にある爬虫類専門店を見つけていつでも、店員さんにいろいろ聞ける状況が良いと思います。
しかし、身近にそうそう爬虫類専門店はないと思いますので、そのような場合はネット通販の爬虫類専門店を利用するのが良いです。僕自身もなんどかネット通販を利用していますが、死着だったことは一度もありません。また、ビッダーズ等のオークションを利用するのも良いでしょう。ただし、オークションで購入する際には飼育に関して困ったことがあったら、誰かに相談できる環境を作っておきましょう。

餌はどうするの?
餌は一般的にはコオロギにカルシウムをまぶしたものが一番良いとされています。
他には補助食品としてミルワーム等を用意しておくと良いと思います。
ミルワームは冷蔵庫等で保存しておけばかなり、日持ちするので急な餌切れの場合などに重宝します。
ちなみに、ミルワームは普通のペットショップで簡単に購入できるので問題ないのですが、コオロギとなると自分で捕まえてきて繁殖させるか、やはり爬虫類専門店等で購入する必要があります。僕の場合はひとつきに一回50匹程購入して、隔週おきに食べるだけ食べさせています(普通はこれだと少なすぎと言われるでしょう)。
他にはたまにボーナスとしてピンクマウス(生まれたてのハツカネズミ等)を与えてあげる良いらしいですが、与えすぎはかえって良くないようです。
いずれにしても生きたものにしか興味を示さないので、その点にだけは気をつけてください。

飼育に必要なものは?
飼育に必要なものは以下の通りです。
飼育ケース
美しく飼いたいのであれば、水槽などが良いでしょう。
ただ飼育を楽しみたいのであれば、タッパー等でも問題ないです。多くのブリーダーの方達はレターケース等で飼育しているほど、飼育ケースを選びません。自分のセンスで飼育ケースを選んでください。
シェルター
隠れるための場所です。これも色つきタッパー等にヒョウモントカゲモドキが出入りできる程度の穴をあけるだけでも問題ないです。なお、シェルターにはドライシェルターとウェットシェルターの2種類を用意できると良いとされていますが、わが家ではドライシェルターのみで飼育しています。
水入れ
ヒョウモントカゲモドキが水を飲むための受け皿です。これも何でもよいです。また、毎日、適当に霧吹きしてあげるだけでも、水滴をなめて水分補給しますので、受け皿必要ないと思ったらいれなくても問題ないです。
トイレ
ヒョウモントカゲモドキは、糞を同じ場所にします。
従ってヒョウモントカゲモドキの糞をトイレに入れておけば、次からはそこでするようになります。できれば、小皿のようなものでトイレを作ってあげましょう。メンテナンスも楽になりますよ。
ペット用ヒーター
寒い冬場等には必要になります。下に敷くタイプのものを用意しましょう。また敷くときはケース全体が暖まらないように、ケースの半分くらいがヒーターの上にくるようにすると良いです。
温度計・湿度計
100円ショップに売っている程度のもので充分です。

どのくらい生きるの?
飼育環境での寿命はだいた10年程度と言われています。ですから、飼育を決意したら責任を持って最後までかわいがってあげてください。

子供いっぱいできて困ったら?
そのような心配をする前に、子供を作らせないことも考えましょう。
もっともヒョウモントカゲモドキの繁殖は、本種を飼育する上での最大の魅力ともいえますので、もし繁殖に成功して子供がたくさんできてしまっても大事に育ててあげましょう。しかし、それでも全てを飼いきれないのであれば、里子に出すのも手です。
全国にたくさんの飼育愛好者のいる本種ですから、オークション等にだしてみるのもいいかもしれません。

病気が心配なんだけど..
生き物は置物ではないのですから、病気は避けては通れないものです。
もし、病気になってしまったら、ご近所の爬虫類を診てくれる動物病院を探しましょう。幸いなことにインターネット上でサイトを紹介されている病院もたくさんありますので、ぜひ利用してみてください。

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