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産卵セット
産卵セットとは字のごとくクワガタに産卵させるための飼育セットのことをいいます。
具体的には説明する前に、まずはクワガタの♀が産卵する条件はどういったものかということを知る必要があります。
まずクワガタは基本的に適度に腐った木の中に産卵します（あくまで基本ですので、例外はたくさんあります）。そこで必要となる条件とはまず、産卵しそうな適度に腐った木です。かつては山等でそれっぽい木を拾ってきて、そこに生ませていたものですが、今ではクワガタ専門店等で産卵材としてクヌギやコナラ等のホダ木（椎茸栽培等によって菌がまわったもの）が売られているので、これを使うのが一番簡単でしょう。
産卵セットによっては、これだけでも生む場合がありますが、通常はホダ木をマットに半分〜３／４程度埋めます。これは、♀が地表で転倒した際の足がかりになることを期待しての理由の他、たいていの♀がマットに潜って材の下側から拮抗することがあげられます。また、マットに埋めることによりマット自体を材だと勘違いした♀がマット自体にも産卵することがあります。他にも材自体の湿度やカビの発生から守ったりと、マットに埋めることは非常に重要なことなのです。
さて、長くなってしまいましたが、ようするに産卵セットは「産卵媒体（ここではホダ木）をマットに埋めて♀に産卵を促すためのもの」と考えてもらって良いと思います。
余談ですが、♀の産卵が始まると材に拮抗する音が結構な音量で聞こえるようになるので初めての方でも、産卵が始まったことを知ることは容易です。
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■ ヒラタクワガタの産卵セット例
左のセットはわが家のダイオウヒラタの産卵セットの例です。
ヒラタ属は基本的には材生みだが、マットにも産卵することがあるため、このように良質の発酵マットに材を埋めこむ形の産卵セットをくみます。 |
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■ ミヤマクワガタの産卵セット例
ミヤマクワガタはかなり腐朽が進み黒化したマットに産卵します。また湿度は非常に高めを好むため、左のようなセットをくみます。
ちなみに、左は若干水分が高すぎる気もしますが、材はぼろぼろに崩されそこに産卵されている模様です。 |
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■ ネブトクワガタの産卵セット例
ネブトクワガタは粒子の細かくなった赤腐れマット等に産卵します。また湿度も高めを好むため、左のようなセットをくんでいます。
また、一部の外産ネブトを除いて材生みはしないようなのでこのように材は一切入っていません。 |
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